サッカーの観戦をしていると盛り上がる場面がいくつかあります。
コーナーキックもその1つです。
なんと言っても得点のチャンスですからね。
盛り上がる一方こんなことも思います。
点が入れば嬉しいけど、それって運なんじゃない?
コーナーキックがよく得点につながるチームとそうじゃないチームがあるよね。何か違いがあるの?
今日はそんな疑問にコーナーの蹴り方を中心にお答えしていきます!
今回の本
紹介する内容は「元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論」で書かれている内容です。
概要については以下の記事からどうぞ。
結論
最も効果的なコーナーキックの蹴り方は、インスイングでニアサイドにボールを入れることです
コーナーキックの蹴り方
この本を読む前の私はこう考えていました。
うまい人が蹴ればどれも一緒なんじゃないの?
どうやらそうではないようです。
コーナーキックの蹴り方は3通りあります。
さらにどの場所にボールを蹴り込むかも関わってきます。
以上をまとめるとコーナーキックは9個のパターンがあることになります。
ニアサイド | 中央 | アウトサイド | |
インスイング | ① | ② | ③ |
アウトスイング | ④ | ⑤ | ⑥ |
ストレート |
なるほど。そう言われれば確かにそうですね。でも何が違うの?
もう少し詳しく見ていきましょう
ストレート系のボール
まずストレート系のボールは有効ではありません。
理由として
- ゴールキーパーに触られやすい
- ヘディングでゴールへ飛ばすことが難しい
ということが挙げられます。
イングランドではファーサイドにボールをストレートに蹴り込み、折り返しのボールをゴールへ繋げるパターンが見られるようです。
ゴールキーパーが嫌がるのは?
インスイングキック
この本の調査によると、多くのゴールキーパーがニアサイドへのインスイングキックを嫌がるそうです。
理由は、ニアポストの選手がボールに触りボールの軌道が変わると反応するのはほぼ不可能だからです。
ニアで触って直接ゴールする場合もあれば、フリックして別の選手が決めることもあります。
キーパーを反応させないためにもスピードの速いボールがおすすめです。
ファーサイドを狙う場合も、インスイングが有効です。
キーパーの遠くからボールがゴールへ向かってくるため、キーパーは飛び出しての処理ができないからです。
さらに、ゴールキーパーを超えアタッカーがヘディングする頃にはボールはゴールに向かっているためヘディングがしやすいのです。
アウトスイングが有効なのは中央エリア
アウトスイングのボールはキーパーから離れていく軌道のため、キーパーはボールにアタックする(触る)のが難しいのですが、アタッカーにとってもゴールへ飛ばすのが難しいのです。
じゃあアウトスイングは使えないの?
そんなことはありません。アウトスイングを使うチームもありますから理由があるはずです。
アウトスイングが有効なのは、エリア中央に走り込んでくる選手に合わせることです。
前向きに走り込んでくる選手は勢いがあるため、ボールに対して強い力を与えられます。
だからアウトスイングのボールが有効的です。
バリエーションをもつ
アウトスイングよりもインスイングの方が効果的なんだ!
きっと頭の中がこうなっているかもしれませんが、そう単純でないのがサッカーの面白いところの1つです。
チームとして1つの戦い方しか持っていない場合、対戦相手に対策されてしまうと途端にうまくいかなくなってしまいます。
大切なのは、バリエーションを持つことです。
アウトスイング、インスイング、時にはショートコーナーを混ぜることで、相手は対応が難しくなり得点のチャンスも増えるはずです。
キッカーとアタッカーの技術
また、戦略的にインスイングの方が効果的であっても、そこに正確にボールを蹴ることができるキッカーがいなければ話になりません。
下手な選手が無理してインスイングで蹴るよりは、チームでキックのうまい選手がアウトスイングで蹴った方が得点の可能性は高いです。
アタッカーにも同じことが言えますね。
選手による好み
インスイングとアウトスイングの違いを確認してきましたが、実際にゴールを決めるアタッカーはどのように考えているのでしょうか。
2つの傾向があるようです。
- あまりポジションから動かずジャンプ力や高さで勝負する選手はアウトスイングが好き。
- 動き回ってボールに触ろうとする選手はインスイングが好き。
あくまで「一般的に言えば」なので、そうでない選手ももちろんいるでしょう。
大切なのは選手の特徴や好みを監督やチームメイトが理解しているかですね。
まとめ
今回のまとめは以下の通りです。
- コーナーキックには様々なパターンがある。
- キーパーが嫌がるのはニアサイドへのインスイングキック。
- キッカーとアタッカーの特徴や好みに合わせる。
- それぞれの特徴を理解して、バリエーションを持つことが大切。
これからコーナーキックを見るときは、色々と気がつくことがあるかもしれませんね!
最後までお読みくださりありがとうございました!
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