試合の見方

  • サッカーの解説をしている人って、色々わかっててすごいなあ。
  • 同じサッカーを見てるはずなのに、どうして自分は同じように見れないんだろう。
  • 私ももっと深く見ることができたらなあ。でもプロじゃないしなあ。

こんな風に、もっとサッカーを深く見ていきたいという人は多いのではないでしょうか。

そんな方々のために”実際にプロはどのような視点で試合を見ているのか“を書籍の内容をもとにわかりやすく解説します。

すぐに取り入れられるものもあるので、くりかえし意識することでプロの見方に慣れていきます。

ぜひ最後までお読みください。

サカスタ
サカスタ

ちなみに、実際に何試合か試してみましたがかなり難しかったです。それだけに、できるようになれば他の人と差を付けられる試合観戦上級者ですね!

データを見比べる男性と女性
目次

サッカーアナリストのすゝめ 

今回、参考にした書籍は「サッカーアナリストのすゝめ 」です。

【概要】

  • 著者   杉崎健
  • 出版社  ソル・メディア
  • 出版日  2021年4月30日
  • ページ数 195ページ
サカスタ
サカスタ

プロアナリストとして活躍されている杉崎健さん。

データスタジアムでデータ分析を学び、その後ヴィッセル神戸や横浜F・マリノスなどで分析官として活躍されました。

現在はフリーで、アナリストの育成をされているそうです。

ここで紹介されている試合を捉えるポイントは

  • 局面(フィールドのどこでボールを保持しているか)
  • 時間帯(15分きざみで6つに分ける)

の2つです。

サカスタ
サカスタ

局面のとらえ方は人や考え方によっていろいろありますが、杉崎さんのとらえ方はこの4つです。

  1. 自陣での攻撃
  2. 敵陣での攻撃
  3. 自陣での守備
  4. 敵陣での守備
なやむ男性
なやむ男性

4つもあったら試合見るのが嫌になりそう・・・

4つもあると理解するのが大変そうに感じますよね。

しかし、この4つはそれぞれ組み合わさっているので、実はそんなに多くはないのです。

たとえば

チームA対チームBの試合で

  1. チームAが自陣でボールを保持している。👉チームBにとっては敵陣での守備をする場面
  2. チームAが敵陣にボールを運んでいった。👉チームBにとっては自陣での守備をする場面

最初は両チームの状態を同時に確認したり把握したりするのはむずかしいですが、だんだんと慣れていくとできるようになるようです。

サカスタ
サカスタ

同時に見られるようになったら上級者です!!

データをもとにした棒グラフと折れ線グラフ。それぞれ2つずつ横並びになっている。

90分を15分ごとにわけて見る👁

これらの4局面を15分ずつに区切ってチェックします。

時間帯ごとの注目ポイントは次のとおりです。

時間帯ごとのチェックポイント
  • 0〜15分 チームの狙いを読み解く
  • 15〜30分 ビルドアップのチェック
  • 30〜45分 攻めたいエリアを確認
  • 45〜60分 ハーフタイムでの修正ポイント
  • 60〜75分 交代選手の役割
  • 75〜90分 つかれたときこそ気持ちが大切

0〜15分 チームの狙いを読み解け!

キックオフ直後は両チームの全体像をチェックし、どのように試合を進めていきたいのかという狙いを知ることが重要です。

選手のポジションは予想通りなのか

試合のテンションは最初から激しいのかゆっくりなのか

を確認しましょう。

もしこの時間帯から監督の指示が多かったりキャプテンが指示を出そうとしていたりする場合は、相手のフォーメーションが予想と違うなど何かしらうまくいっていないことが多いようです。

前半15分まではチームの狙いの確認に重点を置きます。

得点が入ることもありますが、チャンスばかりに目がとらわれないように気をつけます。

15〜30分 自陣でのビルドアップをチェックしよう!

試合も落ち着いてくる15分以降は、自陣でどのようにボールをつなごうとしているのかを見ていきます。

ショートパスでGKからつないでいくチーム

ロングパスで一気に前線へボールを送るチーム

など、攻め方はチームの特徴がでます。

選手のポジションもスタート時とは違っている場合もありますね。

サカスタ
サカスタ

余裕のある人は、「なぜ」そのプレーをしたのかを考えられるとより理解が深まります。

FWのフィジカルが強いからロングボールでどんどんボールを送り込むとか、相手のプレスを交わす自信があるからショートパスでつなぐとかですね!

前半30分までは自陣での攻め方に注目します。

30〜45分 攻めたいエリアはどこ!?

ここからは敵陣での攻撃を見ていきます。

見極めるべきは、フィールドのどのエリアを攻略しようとしているかです。

例えば

  • ボランチの横
  • SBやWBの裏
  • CBの前

などです。

驚く女性
驚く女性

そんなにこまかく見ないとダメなの!?

サカスタ
サカスタ

私も「むずかしそう」と感じたので、慣れるまでは右サイドが多いや左サイドの方がボール回しが速いとかで良いと思いました。

前半も終了に近づく中で、序盤から何度もトライしていることがあれば重要ポイントです。

体力もなくなり走ることがキツくなる時間帯でも続けていることがあるとしたら、それはチームの狙いやコンセプトである可能性が高いからです。

開始15分までにでたプレーが繰り返されているかもチェックしましょう。

45〜60分 ハーフタイムでなにを話したの?

ここでのポイントは前半との変化です。

特に負けているチームは選手の配置、システムの変更、ビルドアップの仕方に変化が出てきます。

そこにハーフタイムでの監督からの指示や修正点が見えるはずです。

サカスタ
サカスタ

前半にきちんとチームの状態をおさえておけば、あとは変化を見るだけですね!

60〜75分 その交代で変えたいものは何?

試合の流れを変えるためのベンチーワークが多くなるのがこの時間帯です。

最もわかりやすいのが選手交代です。

ここで考えたいのが、なぜその選手を交代させるのかです。

選手交代によって試合のリズムを変えたり、相手の弱点を突こうとしたりと、交代の意図を考えるとより理解が深まります。

単純に疲労や怪我の場合もありますが、監督の頭の中を想像してみましょう。

サカスタ
サカスタ

中には今後の交代を見越してギアをあげる選手もいるようです。その辺りは事前に交代のプランが伝えられてるのでしょう。

75〜90分 最後はやっぱり気持ちだね!

試合も終わりが見えてきました。

この時間帯では何がなんでも点を取りに行く必要があるので、パワープレーが多くなるなど今までとは違った状況になりやすいです。

これまでのシステムや意図は頭から外して試合を見ます。

ここで重要なポイントが選手のメンタリティバイタリティです。

積極的に声を出していたり、激しく闘志を表している選手はチームの中心選手であり、試合の内容を左右することが多いのです。

時には気持ちが技術や能力の差をひっくり返すことがありますから、選手のしぐさや表情に注目です!

実際にやってみた

以上がこの本に書かれていた試合の見方のご紹介です。

サカスタ
サカスタ

実際に私も試してみましたがとても難しいです。

特に難しいと感じたのが

  1. チームの事前情報がないと選手の配置や動きがわからないこと
  2. あっという間に時間が過ぎていくこと

の2つです。

1つ目に関しては、自分が応援していたりよく知るチームなら大体の選手の配置や攻め方がわかるのですが、ほとんど試合を見たことのないチームでは何もわかりませんでした。

まずはたくさんの試合を見たり選手名鑑を読んだりして、事前に情報を入れておくことが大切だなと思いました。

まとめ

いかがだったでしょうか。

日本ではJリーグが始まり、欧州サッカーはこれからクライマックスに向かっていきます。

これからも面白い試合はたくさんありますから、この本の内容が少しでも皆さんのお役に立てばとても嬉しいです!

最後までお読みくださりありがとうございました!

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この記事を書いた人

「知識を増やして、サッカーを楽しむ」をコンセプトに、サッカーに関する本や雑誌、記事についてまとめていきます。

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