サッカーは様々な人が関わってできています。
選手、監督、サポーターはもちろん、コーチやアシスタント、チームの運営など関わる人を挙げるとキリがありません。
そんなサッカー界の「代理人(仲介人)」にスポットを当てた漫画がこちら。
フットボールアルケミストです。
今回はフットボールアルケミストの魅力についてお話していきます。
概要
主人公の先崎恭介(せんざき きょうすけ)は元選手の代理人。
痩身で黒のロングコートを着ていて、顔も暗い感じです。
優秀な代理人である一方、選手の移籍や発生する多額のお金のためなら手段を選ばないことから「金の亡者」と呼ばれるなど、誰からも愛されるというわけではないことが伺えます。
そんな彼の元に女子大生のインターン夏目リサ(なつめ りさ)がやってきます。
国連を目指しているリサは、国際的に影響力の大きいサッカー界で働くことは、国際貢献の可能性の1つであると希望をもってこの世界に入りました。
しかし、実際にアシスタントとして働く中で目にしたのは、明るいサッカー界の裏側の部分でした。
フットボールアルケミストの魅力
このマンガの魅力を3つご紹介します!それがこちら!
順番に見ていきましょう!
代理人というポジション
「サッカー選手には代理人がついているんだよ」と聞いて、みなさんはどう思うでしょうか。
そんなの当たり前だよ
代理人ってなに?
サッカーが好きな人なら知っているけど。
海外のサッカーでは有名な代理人が何人かいますが、Jリーグではどうなの?というところでしょうか。
有名なところで言えば、ジョルジュ・メンデスやミーノ・ライオラがいます。
メンデスは世界的なスター選手であるクリスティアーノロナウドやハメス・ロドリゲス、監督のジョゼ・モウリーニョと代理人契約を結んでいます。
ライオラの場合は、こちらもズラタン・イブラヒモビッチやポール・ポグバなどの選手と契約しています。
彼ら代理人の仕事は、選手の代わりにクラブとのマネジメントを代行したり、選手の価値を上げるためにさらによいクラブを探したりすることです。
あまり日本では注目されないポイントですが、元日本代表の内田篤人選手は秋山祐輔さんという方に代理人をお願いしていたとDAZNの中でお話しされていました。
このようにサッカーで欠かすことのできない、しかし情報の少ない代理人について触れた貴重な漫画であると言えます!
派手な世界の裏側では・・・
代理人は主に選手の移籍金から手数料を得ています。
超一流選手ともなれば100億円超の移籍金が発生しますから、代理人の収入は、、、考えるだけで夢がありますね。
しかし、大きなお金が動くところに影はあるもの。
マンガの中では、選手や監督の弱みを握って圧力をかけたり、賄賂を使って選手の出場機会を約束させたりということが当たり前に行われています。
あいつと契約している選手は使うな
システムは勝手に変更するな
この選手を必ずスタメンに入れろ
時に監督以上の力を発揮しています。
これによって選手は活躍の機会を与えられたり奪われたりするわけです。選手がよい代理人を見つけられるかもキャリアに影響します。
実際にこのようなことが行われているのかは一般人の私にはわかりませんが、代理人という職がどれだけ影響力があるのかを感じられるはずです。
選手を売り込むためならなんでもやる
恭介は作中で、自分の選手を売り込むために監督に戦術プランの提案をするシーンがあります。
代理人だからといってお金の話だけをするのではなく、自分の選手の価値を高めるために選手の長所や活躍できるポイントを理解し、アピールしています。
また契約選手が海外で困っていることを知れば、すぐに現地に駆けつけ、状況を改善するために様々な手を尽くします。
今後の方針を迷う監督に、フーリガンに扮して最後のひと押しをしたり、自分の選手を多数の他クラブに売り込んだり、様々な方法で選手の価値を上げていきます。
ここまでやるのか!と驚きもあり、実際にもこんなことあるのかなあと考えると改めてすごい仕事・世界だなと思います。
まとめ
この他にも作中に出てくる他の代理人たちとの駆け引きや有望若手選手の取り合い、リサの兄失踪の謎など読んでいてワクワクするポイントがたくさんあります。
フットボールアルケミストはすでに連載が終了していて、巻数は全5巻と読みやすい量になっています。
サッカーの代理人に注目したマンガは他にありませんから、興味を持った方はぜひお読みください!
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!!
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